夏、力がでないのはなぜ?(温度の上昇、ドレンの発生)
コンプレッサは熱も出すし、水もつくる。
空気中には水蒸気が含まれているが、空気に含有される水蒸気の最大量は温度と圧力によって決まっていて、これを飽和水蒸気量(水蒸気の分圧で表示するときは飽和蒸気圧)という。
飽和水蒸気量は温度が高くなると増加し、圧力の上昇に伴い減少する。 大気を圧縮すると水蒸気が凝縮し(凝縮水という)、圧縮した空気を冷却するに従って凝縮水が増えるのはそのためである。
圧縮機を運転するとどのくらいの凝縮水が生成するか。凝縮水の生成量は吸込空気量にほぼ比例する。
計算例
10m3/minの空気を7kgf/cm2にまで圧縮すると
夏
吸込空気温度 30℃
吸込空気湿度 80%
の場合、吸込空気中の水分量は243cc/minとなる。
| 30.4(g/m3)× |
80

100 |
×10(m3/min)=243(g/min) |
7kgf/cm2にまで圧縮された吐出空気中の水分の量はコンプレッサ出口で30℃であるとすると38cc/minとなる。
| 30.4(g/m3)× |
1

8 |
(圧縮比)×10(m3/min)=38(g/min) |
凝縮水の発生量は 243-38=205cc/min
秋
吸込空気温度 20℃
吸込空気湿度 60%
の場合、吸込空気中の凝縮水量は出口で20℃の場合82.2cc/min、10℃の場合92cc/minとなる。
冬
吸込空気温度 10℃
吸込空気湿度 50%
の場合、吸込空気中の凝縮水量は出口で10℃の場合35.2cc/min、0℃の場合42.1cc/minとなる。
年間を通じて発生するドレン水は機器の潤滑を妨げ潤滑油の劣化をはやめ、空気圧回路の腐食を進行させ圧縮機の安全な運転を妨げる原因となるために充分な管理が必要である。
大気圧下での飽和水蒸気量
温度
(℃) |
飽和水蒸気量
(g/m3) |
飽和水蒸気圧
(mmHg) |
| 0 |
4.9 |
4.58 |
| 5 |
6.8 |
6.54 |
| 10 |
9.4 |
9.21 |
| 15 |
12.9 |
12.79 |
| 20 |
17.3 |
17.54 |
| 25 |
23.0 |
23.76 |
| 30 |
30.4 |
31.82 |
| 35 |
39.6 |
42.18 |
| 40 |
52.0 |
55.32 |
| 45 |
65.0 |
71.88 |
| 50 |
83.0 |
92.50 |
| 55 |
104.0 |
118.00 |
| 60 |
132.0. |
149.50 |
| | |
| |
| |
| 100 |
597.0 |
760.0 |
圧力による飽和水蒸気量の変化
