ノルマル

圧縮機が単位時間当たりに吸込む空気の流量を空気量(air volume, air quantity)といい、Q〔m3/min〕であらわす。一般にはガス量というが、特に空気を吸い込む場合に限って空気量という。ファンの場合は風量(capacity)ともいう。

圧縮機の場合、吐出し側のある圧力のもとで空気が用いられる場合であっても、吐き出す空気量ではあらわさないで、必ず圧縮機の吸込口の温度、圧力、湿度の換算した空気量であらわすことになっている。いちいち吸込空気量とことわらなくとも空気量といった場合には吸込空気量のことをいうのである。(JIS-B-8341,JIS-B-0142の番号2008)

気体はその圧力と温度によって体積が非常に変わってくるものであるから、吐出し空気量をいう場合には必ずその場所の圧力と温度とを併記しなければならないわずらわしさがあるので、吸込空気量をいうのである。

吸込状態空気量とは、温度20℃、絶対圧力760mmHg、湿度65%での湿り空気の状態(JIS-B0142)
基準状態空気量とは、温度0℃、絶対圧力760mmHg、湿度0%での乾燥空気の状態(JIS-B0142)をいい、
吸込状態空気量からの換算は、吸込状態における温度、気圧、水蒸気圧力、及び、湿度を用いて、下記の式により求めます。

大気圧下での飽和水蒸気量 
温度
(℃)
飽和水蒸気量
(g/m3
飽和水蒸気圧
(mmHg)
 0  4.9  4.58
 5  6.8  6.54
10  9.4  9.21
15 12.9 12.79
20 17.3 17.54
25 23.0 23.76
30 30.4 31.82
35 39.6 42.18
40 52 55.32
45 65 71.88
50 83 92.50
55 104 118.0
60 132 149.5
65 161 187.5
70 198 233.7
75 240 289.1
80 293 355.1
85 350 433.6
90 423 525.8
100 597 760.0
標準状態空気量Q s Q n × s

273
× 760

sΨ×Pv

ここに

Q s 吸込状態空気量 (m3/min)・・・カタログ記載値
Q n 基準状態空気量 (Nm3/min)・・・ノルマル値
s 吸込温度 (°K)=(273+ts℃)
s 吸込圧力 (mmHg)
  1.033kgf/cm2(abs)=760mmHg
Ψ 相対湿度 (%)
v 吸込温度に於ける水蒸気圧力 (kgf/cm2 abs)

∴カタログ値のノルマル換算は以下の式で求められる。

Q n Q s × 273

273+20
× 760-0.65×17.54

760
=0.92・Q s

計算例

*吐出し空気量の許容値は吸込状態空気量に対し±5%です(JIS-B8341)

説明

計算例をみてもわかるとおり、吸込状態からノルマル状態への換算では、温度、気圧、湿度の影響があります。
吸込空気温度が気温より高くなる場合はさらにノルマル状態空気量は下がります。

運転時の吐出し圧力を変えた場合、空気量は変化せず消費馬力が変化致します。

おおまかには ノルマル空気量(Nm3/min) = カタログ記載空気量(m3/min) × 0.85 を目安としてください。

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